胃がん
胃がんは、胃の内壁で発生する悪性腫瘍です。
多くの場合、がんは胃の粘膜の表面から始まり、進行して深層組織や近くのリンパ節に広がることがあります。
胃がんはしばしば初期段階で症状が現れず、進行してから症状が現れることが多いです。
受診の目安
- 嘔吐血や黒色便、食欲不振、体重減少などの症状がある場合は、早急に受診してください。
- また、症状が出る前に定期的な健康診断が大切です。
- 40歳以上で、まだ内視鏡検査を受けたことがない方は一度検査をしましょう。
胃がんリスクが高い方
- 加齢
- 高塩分、低繊維、脂肪や焼き物の多い食事
- ヘリコバクターピロリ感染
予防するには検査を受けましょう
- 胃内視鏡検査
胃の内部を観察するために光源を備えた細長い管を利用し、患者の喉から挿入します。 - 上部消化管バリウム造影検査
患者がバリウムを摂取し、レントゲン撮影で胃の形状や構造を評価します。 - 血液検査
特定の腫瘍マーカー(例: CEA、CA19-9)のレベルを測定することによって、胃がんの存在を示唆することがあります。
胃がんの治療法
胃がんの治療法には手術、化学療法、放射線療法などがあります。
初期段階の胃がんでは、手術によってがん組織を全摘することが一般的です。
進行した場合や転移が見られる場合には、化学療法や放射線療法が追加されることがあります。
胃がんのステージについて
胃がんのステージはがんの進行度合いを示すもので、病状の詳細を把握し、治療方法や予後を判断するために使用されます。
一般的には、以下の4つのステージがあります。
ステージI(早期がん)
がん細胞はまだ胃の内部に限定されており、近くのリンパ節への転移は見られません。
ステージII(局所進行がん)
がん細胞は胃の壁を透過し、周辺組織や近くのリンパ節に広がっていますが、遠くのリンパ節や他の臓器への転移は見られません。
ステージIII(拡がりがん)
がん細胞は胃の壁を透過し、周辺組織や近くのリンパ節だけでなく、遠くのリンパ節にも広がっています。
ステージIV(転移がん)
がん細胞は胃から離れ、血液やリンパ液によって他の臓器(肝臓、肺、骨など)に広がっています。
胃がんの予後
胃がんの予後は、がんの進行の程度やステージによって異なります。
早期に発見し、治療を受けた場合は、5年生存率が高くなることがあります。
がんが進行して転移が広がると、予後は悪化する傾向があります。