日帰りポリープ切除
大腸ポリープとは
大腸ポリープは良性ですが、そのまま放置すると大きくなっていき「がん化」するおそれがあります。
ポリープの大きさが20㎜以上になると、50%の確率で大腸がんを発症するといわれており、小さいうちに切除することが大切です。
大腸ポリープは自覚症状がほとんどありません。それに便潜血検査では分かりづらいので、大腸カメラ検査を定期的に受けることをおすすめします。検査することで、将来の大腸がんのリスクは軽減されます。
日帰りポリープ切除術
大腸カメラ検査時に、ポリープが見つかった場合はその場で切除いたします。 日帰り手術のメリットは、検査のついでに手術ができるので、患者さんの通院や体の負担が少なくすみます。 ポリープの大きさや、数、形状によって手術ができないものがありますので、その場合は、連携医療機関へご紹介いたします。
ポリープ切除方法
切除方法は3つあります。「ポリペクトミー」、「内視鏡的粘膜切除術(EMR)」、「内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)」です。
- ポリペクトミー
茎のあるポリープに有効な方法です。 スネアという金属製の輪をポリープの茎にかけて、高周波電流を流して切り取ります。 - 内視鏡的粘膜切除術(EMR)
茎がなく、粘膜に張り付いているポリープに有効です。 粘膜に生理食塩水を注入して病変を持ちあげ、ふくらんだところにスネアをかけて切り取ります。 - 内視鏡的粘膜切剥離術(EMR)
茎がなく、粘膜に張り付いて生理食塩水でふくらまないポリープに有効です。 粘膜に生理食塩水を注入してメスで病変の周りを切開し、病変をはがしながら切除します。
ポリープを切除後の注意点
- 下血が頻回に出たり、腹痛が治まらないときは当院または救急へ受診してください。
- 下剤により、体は脱水になっています。こまめに水分補給をしてください。
- 切除した当日はアルコールや油っぽい食事はお控えください。
- シャワーは可能ですが、切除当日は入浴は控えてください。翌日から入浴も可能です。
- 激しい運動はお控えください。(翌日以降は大丈夫です)
- いきんだり、重い荷物は持たないようにしてください。
- 血液をサラサラにするお薬を服用中の方は医師の説明があります。